これから家を建てる人は、ぜひ読んでほしい。
すでに家を建てた人にも、ぜひ読んでほしい。



編集にあたって






一軒の家が出来上がる。住まいはそこから長い一生を開始します。家は愛着をこめて手をかけると応えてくれるものです。そしてだんだんと馴染んでいきます。





簡素で身の丈に合った普通の家がいい。しかしそうした家をつくるのは、簡単なようでなかなか難しいことです。住まいの本質をきちんと見極めなければなりません。



また、住まいは環境から切り離して考えることはできません。家から排出するCO2の量を削減したり、ごみを減らしたり、自然エネルギーを採り入れることが必要になってきます。

一軒の家は景観をつくる最小単位であることも忘れず、地球に、地域に、住む作法を考えていきます。





住まいと暮らしに関して、ときには食や衣などを含めて、昔から伝わる、気候風土に適した知恵や工夫を見直し、現代の優れた技術や方法も調べていきます。そこにはきっと「知」の愉しみがあるはずです。



ずっと育て続けたくなる家づくりに、すこしでも役に立つ雑誌をつくっていきたいと思います。