「住む。」について
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これから家を建てる人は、ぜひ読んでほしい。
すでに家を建てた人にも、ぜひ読んでほしい。
「住む。」について
一軒の家が出来上がる。住まいはそこから始まります。家は、そこから長い一生を開始するのです。家は、愛着をこめて手をかけてやると、不思議と応えてくれます。そしてだんだんと住まい手に馴染んでいくのです。住まいは、完成しません。それは住み手が育てるものです。この雑誌名『住む。』が半分に欠けた句点を用いているのは、実はそんな思いをこめてのことです。
日本の住まいは、この数十年間というもの、経済効率ばかりに囚われ、生産者メリットを優先した新築競争に明け暮れ、あるいは装飾過多のデザインに陥り、必要以上の設備導入に追われてきました。最近、それはちょっと違うのでは、ということに多くの人が気づき始めています。簡素で、身の丈に合った普通の家がいい、という志向です。しかしこれは、住まいの本質を見極めることであり、簡単なようでいて、実はなかなか難しいことです。
豊かに簡素であるためには、まず住まいと暮らしに関するいろいろな知恵や工夫を学ぶことが大切です。昔から伝わる気候風土に適した知恵、あるいは現代の先端技術などもよく知らなければなりません。ときには、食や衣まで含めて考えることも必要です。また、わが家から排出するCO2の量を削減したり、ゴミを減らすことなども考慮したいと考えます。住まいは、暮らしこみの姿であり、生き方の表現です。
この雑誌は、そうした住まいと暮らしに関わるさまざまな知恵や工夫、そして住まいの本質を「知ること」を愉しめるものにしたいと思います。
長い必要と、長い好みと、長い寿命に応えてくれる家づくりに、すこしでもお役に立つ雑誌をつくっていきたいと思います。
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